エビフライの発祥は何県?
エビフライと聞くと、何となく名古屋の料理のように感じるかもしれませんが、実はその起源は東京にあるんです。では、エビフライがどのようにして生まれたのか、いくつかの説を見ていきましょう。
東京・銀座の洋食屋が生んだエビフライ説
一番有名な話は、東京の銀座にある「煉瓦亭」という古い洋食店から生まれたというものです。このお店は1895年に開業しました。当時、日本で人気だったのはトンカツやメンチカツのような揚げ物料理。煉瓦亭の店主、木田元次郎さんは、より人気のある料理を作ろうと考え、いろいろな食材を試しました。そして、エビにパン粉をつけて揚げたことで、美味しいエビフライが生まれたんです。これは1900年頃のことです。
天ぷらとカツレツの組み合わせ?説
もう一つの興味深い説は、日本の天ぷらとフランス料理のカツレツを組み合わせてエビフライが生まれたというものです。このアイデアは、異なる料理文化の素晴らしい融合を示しています。しかし、この説には確かな証拠は少ないんですよ。
以上のように、エビフライの誕生にはいくつかの面白い話がありますが、どれも日本の料理文化の発展を物語っています。名古屋のお店でよく見かけるエビフライも、実は東京発祥の料理なんです。
名古屋はエビフライの発祥でも名物でもない?
エビフライを聞くと、「名古屋の名物かな?」と思う方もいるかもしれません。実は、これはある有名なタレントさんが面白おかしく話したことから広まった誤解なんです。
そのタレントさんは、名古屋弁でエビフライを「えびふりゃー」と言うという冗談を言ったのが始まり。これが人々の間で広まり、「エビフライ=名古屋名物」というイメージが作られたんですね。
しかし、実際には名古屋の人たちはエビフライを「えびふりゃー」とは言わず、またそれを名古屋の特別な名物だとも思っていないんです。それに、エビフライは日本全国で愛される料理で、特定の地域に限定されるものではありません。
ただし、愛知県の三河湾はクルマエビの豊富な産地です。このため、名古屋にはエビフライを特色とするレストランが多く、おいしいエビフライを提供しています。この誤解を上手く利用して、名古屋ならではのエビフライ料理を楽しむことができるんですね。
以上のように、エビフライの発祥地は名古屋ではなく、実は東京の銀座にある「煉瓦亭」という洋食店なんです。名古屋でエビフライが人気なのは事実ですが、その起源は東京にあるんです。