結論から言うと、「かっぱ巻き」という名前がいつから使われ始めたか、その起源・由来は明確にはわかっていません。この名前の由来についても、いくつかの違う説が存在します。
この記事では「かっぱ巻き」名前の起源・由来についてご紹介します。
- きゅうりはカッパの好物説
- きゅうりの輪切りとカッパの頭頂部が似てる説
- 切り口が神紋に似てる説
- カッパがきゅうりを巻きつけてた説
「かっぱ巻き」名前の由来・起源
きゅうりはカッパの好物
一つの説は、「胡瓜(きゅうり)が河童(かっぱ)の好物であるから」というものです。河童は日本の伝承に登場する妖怪で、きゅうりを非常に好むとされています。そのため、きゅうりを使った寿司を河童にちなんで「かっぱ巻き」と呼ぶようになったとされています。
きゅうりの輪切りとカッパの頭頂部が似てる
別の説は、「胡瓜を輪切りにした時の切り口が河童の頭頂部の皿に似ているから」というものです。河童の頭の上には皿があるとされ、その形がきゅうりの切り口に似ていると考えられたため、この名前が付けられた可能性があります。
切り口が神紋に似てる説
また、「切り口がカッパ天王の異名を持つ牛頭天王(須佐之男命)を祭る祇園社や荏原神社の神紋に似ている」という説もあります。この説では、きゅうりの切り口が特定の神社の神紋に似ていることから、その名前が付けられたとされています。
カッパがきゅうりを巻きつけてた説
河童が、きゅうりを体に巻いていたことから、きゅうり巻きを「かっぱ巻き」と呼ばれるようになった説もあります。河童は陸に上がると皮膚が乾燥して、頭頂部のお皿が割れて力を失ったり体温が上昇してしまう為、きゅうりを体中に巻き付けていたと言われています。
これらの説は、いずれも「かっぱ巻き」の名前がどのようにしてつけられたかについての異なる見解で、その正確な由来はわからないのです。