「たらい回し」の意味
「たらい回し」という表現は、自分のところで処理せずに他の部門や窓口に任せてしまうこと、または、色々な場所を回らされて目的を達成できない状況を指します。
語源について
「たらい回し」という表現は、本来、江戸時代の曲芸から来ています。
この曲芸では、曲芸師が仰向けになり、足でたらいを回しながら次の人に順番に渡していきます。この動きから、物事や仕事を次々と他の人に渡していく様子を「たらい回し」と呼ぶようになりました。
もともとは、たらいを回す人(足)が主な意味でしたが、現代では逆に、たらい回しにされる側(たらい)を主体とした使い方が一般的です。
たとえば、「病院をたらい回しにされる」、ビジネスでは「顧客からのクレーム対応が部署間でたらい回しにされている」というように使われます。