この記事では、ミラノ風ドリアの発祥と誕生の歴史、そして、「ミラノ風ドリア」という名前の由来について紹介します。
名前からイタリア発祥の料理と思われがちですが、生まれは日本。イタリアンレストラン「サイゼリヤ」です。スタッフのまかないから生まれたこの料理は、どのようにして人気メニューとなり、その名前はどのようにして付けられたのでしょうか?
「ミラノ風ドリア」の発祥と名前の由来を詳しく紹介します。
ミラノ風ドリアの発祥はサイゼリヤ 誕生の歴史
イタリアンレストラン「サイゼリヤ」の人気メニュー「ミラノ風ドリア」。
「ミラノ風ドリア」は、サイゼリヤの代表的なメニューの一つですが、実はこの料理の始まりはかなりユニーク。
その始まりは、サイゼリヤの従業員の工夫から生まれました。もともとはスタッフのまかない食として作られていたんです。このシンプルながらも美味しい料理は、ご飯の上にホワイトソース、ミートソースをかけ、粉チーズで仕上げられていました。
そんなある日、店の常連客がこの料理を食べてみたいとリクエストしたことがきっかけで、最初は裏メニューとして提供され始めました。すると、この料理はすぐに人気を集め、やがて正式なメニューとして採用されることになったんです。
でも、最初にこの料理がメニューに加わった時、実は「ミートグラタン」という名前でした。それがどうして「ミラノ風ドリア」という名前に変わったのか、その理由の詳細は後ほど。
このようにして、「ミラノ風ドリア」はサイゼリヤの歴史の一部となり、今では多くの人に愛されるメニューとなりました。この料理が誕生したのは1969年頃と言われていますが、現在の形で発売されたのは1983年ともされています。
「ミラノ風ドリア」名前の由来
「ミラノ風ドリア」が最初にサイゼリヤのメニューに登場したとき、実は「ミートグラタン」という名前でした。
しかし、メニューが増えるにつれて、名前が似ている料理が多くなり、注文時の混乱を避けるために名前を変更することになりました。
では、なぜ「ミラノ風ドリア」という名前になったのでしょうか?
それにはちょっとした国際的な背景があります。この料理に使われているミートソースは、イタリアのボローニャ地方の伝統的なボロネーゼソースが基です。そして、ミラノはボローニャに地理的に近い都市です。
そこで、イタリアの味を感じさせるこの料理に、よりイタリアらしい名前を付けることにしたんです。イタリア・ミラノを思わせる「ミラノ風」という表現を加え、独特の味わいを表現するために「ドリア」という名前を組み合わせたのです。
このようにして、「ミラノ風ドリア」という名前は、イタリアの伝統と日本での創造性が融合した結果として生まれたんですね。