5円玉・50円玉に穴があるのは理由があります。簡単にいうと以下の３つ。
- 偽造を防ぐため
- コストを減らすため
- 他の硬貨と区別するため
以下の記事からより詳しく5円玉と50円玉の穴の理由について触れていきます。
硬貨に穴を開ける理由
日本には、真ん中に穴が開いているお金がありますね。これを「有孔貨幣」と言います。代表的なものとして、5円玉と50円玉があります。この有孔貨幣には、いくつか良い点があります。
まず、偽造（にせものを作ること）を防ぐことができます。穴を開ける技術はそんなに難しくないけれど、たくさんのお金にきちんと穴を開けるには特別な機械が必要で、お金がかかります。だから、偽造を防ぐことができるんです。
次に、お金を作るのにかかるコストを減らすことができます。穴が開いている分、材料を少なくて済むからです。
さらに、他のお金と見分けやすくなります。お金の形は昔は四角かったこともありますが、今は丸い形が主流です。丸い方が摩耗（すり減ること）しにくく、使いやすく、たくさん作るのも簡単だからです。
5円玉と50円玉だけに穴がある理由
それでは、なぜ5円玉と50円玉に穴が開いているのでしょうか。5円玉は1948年に作られ始めましたが、最初は穴がありませんでした。でも、1円玉と材質や見た目が似ていたので、区別しやすくするために翌年から穴を開けるようになりました。ちなみに、黄銅製の1円玉は1950年に作られなくなり、5年後にはアルミニウム製に変わりました。
一方、50円玉は1955年に初めて作られましたが、最初は穴がなく、現在よりも直径が4mm大きかったです。しかし、2年後に100円玉が作られ、50円玉と見た目が似ていて間違えやすかったため、1959年から50円玉にも穴を開けるようになりました。
まとめ
このように、有孔貨幣は偽造を防いだり、コストを減らしたり、他のお金と見分けやすくしたりするために作られています。そして、5円玉と50円玉に穴が開けられているのには、歴史的な背景があるんですね。
