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書面・書類・文書の違いは?意味と正しい使い分けを例文で解説

「書面」「書類」「文書」は、いずれも文字で情報を伝えるものに使われる言葉です。しかし、それぞれが重視しているポイントは異なります。

結論からいうと、文書は文字で記録されたものを広く表す言葉、書類は事務や手続で扱う文書、書面は口頭ではなく文字で示された形式や内容を表すのが基本です。

簡単に使い分けると、次のようになります。

  • 内容や記録物を広く表すなら「文書」
  • 申請や提出に必要なものを表すなら「書類」
  • 口頭ではなく文字で伝えることを強調するなら「書面」

ただし、法律や契約で「書面」と指定されている場合、メールやPDFでは条件を満たさない可能性があります。言葉の一般的な意味だけで判断せず、手続ごとの指定を確認することが大切です。

※法律や契約、行政手続における用語の意味は、法令や提出先の規定によって異なる場合があります。重要な手続では、提出先や専門家に最新情報を確認してください。

目次

結論|書面・書類・文書は重視するポイントが違う

書面・書類・文書は、明確に切り離された言葉ではなく、意味が重なる部分があります。同じ契約書が「文書」「書類」「書面」のどれに当たることもあります。

違いは、対象そのものよりも、話し手が何を重視しているかにあります。

  • 文書:文字で情報を記録したもの
  • 書類:事務、申請、保存、提出などで扱うもの
  • 書面:文字で示された形式や記載内容

たとえば契約書は、文字で記録されているため「文書」であり、契約手続で扱うため「書類」でもあります。また、「口約束ではなく書面で契約する」という場合は、文字で残す形式を強調しています。

書面・書類・文書の違いを比較表で確認

3つの言葉は、使われる場面と重視する部分を比べると理解しやすくなります。

まずは、それぞれの基本的な意味と代表的な使用例を比較してみましょう。

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比較項目書面書類文書
基本的な意味文字で書かれた内容や、文字で示す形式文書や書き付けの総称。特に事務や記録で扱うもの文字で書き記したものの広い総称
重視する点口頭ではなく文字で示されていること提出・申請・処理・保管の対象であること情報や意思が記録されていること
よく使う場面回答、通知、契約、同意、証明申請、入社、確定申告、本人確認報告、通知、記録、保存、管理
使用例書面で回答する必要書類を提出する文書を作成する
複数をまとめる表現書面一式は場面が限定される書類一式が自然関係文書一式が自然
電子データ法令や規程によって扱いが異なる電子書類と表現する場合がある電子文書を含む場合がある

辞書では、「文書」は文字で書き記したものの総称とされ、書籍・書類・書状・証文なども含む広い言葉です。「書類」は文書や書き付けの総称のうち、特に事務や記録に関するものと説明されています。れた内容という意味と、文書・書類そのものを指す意味があります。に解説

3つの言葉には共通点がありますが、置き換えると不自然になる場面もあります。

ここでは、それぞれの意味と適した使い方を例文とともに確認します。

書面とは文字で伝える形式や内容のこと

「書面」は、文字で書かれた内容や、文字で示されたものを意味します。

特に「書面で回答する」「書面による同意」のように、口頭ではなく、文字として残る方法で伝えることを強調するときに使われます。

書面の使用例

  • 後日、書面で回答いたします。
  • 契約内容を書面で確認してください。
  • 本人の同意を書面で取得する。
  • 解約の申し出は書面で行ってください。
  • 話し合いの内容を書面に残す。

「書面で回答する」は、回答の中身を文字にして伝えるという意味です。「回答書面を提出する」という場合は、作成された具体的な文書を指します。

なお、法令上の「書面」は、日常会話より狭い意味で使われることがあります。e-文書法では、書面、書類、文書など、文字や図形を人が認識できる状態で記載した紙その他の有体物を「書面」と定義し、電磁的記録とは区別しています。いる場合に、メール本文やPDFファイルだけでよいとは限りません。

書類とは事務や手続で扱う文書のこと

「書類」は、文字で記されたものの総称ですが、特に申請、提出、確認、審査、保管などの事務処理に使うものを指します。

1枚だけを指すこともありますが、複数の文書をまとめて「書類」と呼ぶ場面が多く見られます。

書類の使用例

  • 必要書類を提出してください。
  • 入社書類に記入する。
  • 本人確認書類を提示する。
  • 申請書類に不備が見つかった。
  • 関係書類をファイルに保管する。

たとえば「必要書類」には、申請書、本人確認書類、証明書、同意書など、種類の異なる複数の文書が含まれる場合があります。

「書類を書く」よりも、次のような表現が自然です。

  • 書類を作成する
  • 書類に記入する
  • 書類を提出する
  • 書類をそろえる
  • 書類を確認する

どの用紙に何を書くのかが決まっている場合は、「申請書に記入する」「同意書を作成する」のように、具体的な名称を使うと伝わりやすくなります。

文書とは文字で記録されたものの広い総称

「文書」は、文字を使って情報や意思を記録したものを広く表す言葉です。

報告書、議事録、通知書、契約書、手紙など、さまざまなものが文書に含まれます。3つの中では最も意味の範囲が広く、内容や記録物としての性質を重視する言葉です。内容を文書にまとめる。

  • 社内文書を作成する。
  • 文書管理のルールを見直す。
  • 正式な文書として通知する。
  • 過去の文書を保存する。

行政機関では、職員が職務上作成または取得し、組織的に使用・保有しているものを行政文書として管理しています。行政文書は作成後、整理、保存、移管または廃棄まで管理されます。PDFなどを「電子文書」と呼ぶこともあります。ただし、法令では「文書」「書面」「電磁的記録」が別々に定義されることがあるため、法律上の判断が必要な場面では注意しましょう。

書面を使うのが適している場面

「書面」は、伝達方法や証拠として残る形式を強調したい場面に向いています。

特に、口頭による説明や合意と区別するときに使うと、意図が明確になります。

口頭ではなく文字で回答するとき

相手から質問や要求を受け、記録に残る形で返答するときは「書面で回答する」が自然です。

例:

ご質問の件につきましては、事実関係を確認したうえで書面にて回答いたします。

「書面にて」は改まった表現です。通常のビジネスメールでは「書面で回答します」でも問題ありません。

合意や意思表示を記録するとき

契約、同意、承諾、解約など、後から内容を確認する可能性がある手続でも使われます。

例:

変更内容について、双方が書面で合意した場合に限り有効とします。

ただし、電子契約やメールでの合意が「書面」に含まれるかは、契約条項や適用される法令によって異なります。

書類を使うのが適している場面

「書類」は、具体的な手続に必要な提出物や、事務処理の対象を表すときに適しています。

複数の文書をまとめて案内するときにも便利な言葉です。

申請や手続に必要なものを案内するとき

申請書だけでなく、本人確認書類や証明書なども必要な場合は、「必要書類」とまとめて表現できます。

例:

お申し込みには、申請書と本人確認書類が必要です。必要書類をそろえて窓口へ提出してください。

複数の文書をまとめて扱うとき

「関係書類」「提出書類」「添付書類」のように、用途を表す言葉と組み合わせて使います。

例:

手続に必要な関係書類を一式お送りします。

個々の名称が分かっている場合は、何が含まれるのかを併記すると親切です。

文書を使うのが適している場面

「文書」は、作成された記録や情報そのものを広く表したい場面に向いています。

提出手続に限らず、社内外の連絡、記録、報告、保存などに使用できます。

記録として作成・保存するとき

議事録や報告書など、後から確認するために残すものは「文書」と表現できます。

例:

重要な意思決定の経緯については、文書を作成して保存します。

文書の種類全体を表すとき

「社内文書」「社外文書」「公文書」「私文書」のように、一定の分類を示す場合にも使われます。

例:

社外に送付する文書は、担当者だけでなく上司も確認してください。

ビジネス文書の形式や書き方を詳しく知りたい場合は、「ビジネス文書の基本と書き方」も確認しておくと使い分けやすくなります。

書面・書類・文書で迷ったときの使い分け

どの言葉を使うべきか迷った場合は、「何を伝えたいのか」で判断しましょう。

対象物ではなく、文章の中で重視したいポイントを考えると選びやすくなります。

文字で伝えることを強調するなら書面

口頭や電話ではなく、記録が残る方法を求める場合は「書面」が適しています。

  • 書面で通知する
  • 書面で回答する
  • 書面による同意を得る
  • 書面に残す

ただし、紙、メール、PDFのどこまでを認めるかは、相手や手続によって異なります。

提出物や事務処理の対象なら書類

申請や手続に必要なものを表す場合は「書類」が自然です。

  • 書類を提出する
  • 書類に記入する
  • 必要書類をそろえる
  • 添付書類を確認する

複数の提出物をまとめる場合も「書類」が使いやすいでしょう。

記録物を広く表すなら文書

内容を記録したものや、業務上作成された情報を広く表す場合は「文書」が適しています。

  • 文書を作成する
  • 文書を保存する
  • 文書で通知する
  • 文書管理を行う

対象が申請書なのか、報告書なのか、議事録なのか決まっている場合は、具体的な名称を使う方が誤解を防げます。

書面・書類・文書を使うときの注意点

日常的な会話では意味が重なるため、多少置き換えても通じることがあります。

一方、契約や法律、行政手続では、用語の違いによって提出方法や有効性が変わる可能性があります。

「書面」がメールやPDFを含むとは限らない

一般的な会話では、メールやPDFも文字で示されたものとして扱われることがあります。

しかし、法令や契約書で「書面」と規定されている場合、紙の文書を意味し、電磁的記録と区別していることがあります。た場合は、次の点を確認しましょう。

  • 紙の原本が必要か
  • 郵送でもよいか
  • PDFをメールで送付できるか
  • オンラインフォームに対応しているか
  • 電子署名が必要か

「必要書類」だけでは内容が伝わらないことがある

「必要書類を提出してください」だけでは、相手が何を準備すべきか分からない場合があります。

申請書、本人確認書類、証明書など、具体的な名称と提出方法を案内しましょう。

正式な名称がある場合は具体的に書く

重要な手続では、「書面」「書類」「文書」とまとめるより、正式名称を使う方が正確です。

たとえば、次のように書きます。

  • 契約に必要な書面 → 契約書
  • 退職に関する書類 → 退職届
  • 会議内容を記録した文書 → 議事録
  • 申請に使用する書類 → 申請書

契約に関する文書の違いが気になる場合は、「契約書・覚書・合意書の違い」も参考になります。

書面・書類・文書の例文を比較

同じ場面でも、使う言葉によって伝わるニュアンスが変わります。

例文強調していること
書面で回答してください口頭ではなく文字で回答すること
回答書類を提出してください回答に必要な提出物
回答文書を作成してください回答内容を記録した文書の作成
書面で同意を得る同意を文字で記録すること
同意書類を確認する手続で使用する同意書などの確認
同意に関する文書を保存する同意内容を記録したものの保存
必要書類をそろえる複数の提出物を準備すること
関係文書を確認する関係する記録や資料を広く確認すること
書面の内容を確認する書かれている文面や内容を確認すること

迷ったときは、単に言い換えるのではなく、具体的な文書名を使うと分かりやすくなります。

よくある質問

書面・書類・文書には意味が重なる部分があるため、実際の文章でどれを選ぶべきか迷うことがあります。

ここでは、特に判断しにくい使い分けをまとめます。

書面・書類・文書の違いを簡単にいうと何ですか?

文書は、文字で記録されたものを広く表す言葉です。

書類は、その中でも申請や提出、事務処理などで扱うものを表します。書面は、口頭ではなく文字で示された形式や、そこに書かれた内容を強調する言葉です。

契約書は書面・書類・文書のどれですか?

契約書は、3つすべてに当てはまる場合があります。

文字で契約内容を記録しているため「文書」、契約手続で扱うため「書類」です。また、「書面で契約する」という場合は、口頭ではなく文字で合意する形式を表しています。

「書面にて」と「文書にて」はどちらが正しいですか?

どちらも使用できますが、一般的には「書面にて回答する」または「文書で回答する」が自然です。

「書面にて」は、口頭ではなく文字で回答することを強調した改まった表現です。「文書で回答する」は、回答文書を作成して伝える意味が分かりやすい表現です。

提出書面と提出書類の違いは何ですか?

「提出書類」は、申請書、証明書、本人確認書類など、提出するもの全体を指すことが多い言葉です。

「提出書面」は、意見書や準備書面など、文字で作成して提出する特定の文書を指す場面で使われます。手続によって正式名称が決まっている場合は、その名称を使いましょう。

書面にはメールやPDFも含まれますか?

必ず含まれるとは限りません。

日常的には、メールやPDFも文字による連絡として扱われることがあります。一方、法律や契約では、紙の書面と電磁的記録を区別する場合があります。提出先や契約条項を確認してください。ますか?

業務上は、WordファイルやPDFなどを電子文書と呼ぶことがあります。

行政文書についても、制度上は電磁的記録を含めて取り扱う場合があります。ただし、法令ごとに定義が異なるため、具体的な手続では個別の規定を確認する必要があります。違いですか?

意味は通じますが、「書類を作成する」「書類に記入する」の方が具体的で自然です。

何もない状態から作る場合は「作成する」、指定された欄を埋める場合は「記入する」を使い分けましょう。

まとめ|書面・書類・文書は目的に合わせて使い分けよう

書面・書類・文書は、いずれも文字で情報を伝えるものに関係する言葉ですが、重視するポイントが異なります。

  • 書面:口頭ではなく文字で示す形式や、書かれた内容
  • 書類:申請、提出、確認、保管などの事務で扱うもの
  • 文書:文字で情報を記録したものの広い総称

「書面で回答する」「必要書類を提出する」「文書を作成する」と覚えると、基本的な使い分けが分かりやすくなります。

ただし、法律、契約、行政手続で使われる「書面」は、メールやPDFを含まない場合があります。重要な手続では、提出方法や正式な用語を確認したうえで対応しましょう。

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