ソーセージとウインナーの違いや種類、特徴をわかりやすく解説します。
なんとなく使っていた「ソーセージ」と「ウインナー」という言葉も、この記事を読むことで使い分けることができるようになるでしょう。
ソーセージとウインナーの違いを簡単に言うと
ソーセージとウインナーの違いを簡単に言うと、ソーセージは食品全般のこと、ウインナーはその中のひとつということです。
ソーセージとウインナーはよく似ていますが、実はいくつかの違いがあります。
まず、ソーセージは広い意味で、肉をひき肉にして香辛料で味付けし、動物の腸や人工の皮に詰めた食品全般を指します。一方、ウインナーはソーセージの中の一種。特に小ぶりで細長い形状が特徴です。
以下の記事からは、ソーセージやウインナーについて詳しく紹介します。また、ウインナー以外のソーセージの種類にも触れていきます。
ソーセージとは
ソーセージは、食肉加工品の一つで、主に豚肉や鶏肉、牛肉などのひき肉を使って作られます。ひき肉には、塩やスパイスなどの香辛料を加えて味付けし、それを筒状に成形しています。この筒状にするために、動物の腸を使ったり、最近では人工的に作られた皮(ケーシング)を使ったりします。
昔のヨーロッパでは、ソーセージは保存食としても大切な役割を果たしていました。肉を塩漬けにしたり、香辛料を加えたりすることで、長期間保存できるように工夫されていたんですよ。実は、このソーセージという名前は、ラテン語の「salsus(塩漬けされた)」という言葉が由来とされています。
ウインナーとは
ウインナーは、正式には「ウインナーソーセージ」と呼ばれています。この名前は、オーストリアの首都ウィーン(ドイツ語では「ウィーン」)に由来しているんです。ウィーンで人気だった「ウィンナー・ヴルストヒェン(ウィーン風のソーセージ)」が、ウインナーという名前で親しまれるようになったんですね。
日本におけるソーセージの生産量の中で、ウインナーは大きな割合を占めています。実際、日本ではソーセージの生産量の70%以上がウインナーだと言われているほど、私たちにとって身近な食品なんですよ。
ウインナーの特徴は、そのサイズと形状にあります。日本農林規格(JAS規格)では、ウインナーは羊の腸、または直径20mm未満のケーシングに詰めたものと定義されています。これにより、他のソーセージと比べて小ぶりで、食べやすいサイズ感になっています。
ソーセージの種類と特徴
ウインナーは多くの種類があり、それぞれに独特の特徴があります。ここでは、いくつかの代表的なウインナーの種類とその特徴について見ていきましょう。
フランクフルト
フランクフルトソーセージは、ドイツのフランクフルトが発祥の地です。ウインナーよりも太く、日本農林規格(JAS規格)では、直径が20mmから36mmの範囲としています。豚の腸を使用することが多く、ジューシーで風味豊かな味わいが特徴です。屋台で串に刺して提供されることも多い、ポピュラーなソーセージの一つです。
ボロニアソーセージ
ボロニアソーセージは、イタリアのボローニャが起源とされ、日本農林規格(JAS規格)では、牛の腸または直径36mm以上のケーシングを使用したものとしています。豚肉や牛肉のひき肉に脂身を加えて作られ、断面に白い脂肪の塊が見られるのが特徴です。柔らかく、きめ細かい食感があり、薄くスライスして食べられることが多いです。
リオナソーセージ
フランスのリヨンが発祥のリオナソーセージ。牛と豚のひき肉や豚脂肪を使い、グリーンピース、ピーマン、にんじん、チーズ、ベーコンやハムなどを加えて作られます。色とりどりの具材が入っているため、見た目が華やかで、サラダや焼いた料理に使われることが多いです。
ドライソーセージ
ドライソーセージは、乾燥させて水分量を35%以下に抑えたものです。サラミが有名で、長期間保存が可能なのが特徴です。味が濃厚で、お酒のおつまみとしても人気があります。
セミドライソーセージ
セミドライソーセージは、水分量を55%以下に抑えたもので、カルパスが代表的です。ドライソーセージよりも柔らかく、食べやすいのが特徴です。
レバーソーセージ
ドイツでは40種類以上作られているレバーソーセージ。豚肉や牛肉のひき肉に細切りのレバーを混ぜ合わせて作られる食肉加工品です。この混合物をケーシング(ソーセージの皮)に充填し、加熱処理または乾燥させて製造します。
日本農林規格(JAS規格)においては、レバーソーセージの製造におけるレバーの割合が全体重量の50%未満であることが定められています。
ソーセージとウインナーの違いまとめ
この記事では、ソーセージとウインナーの違いや種類、特徴について詳しく説明しました。
ソーセージはひき肉を腸に詰めた食品全般のことで、ウインナーはその中の一種です。また、ソーセージには、ウインナーの他にフランクフルトソーセージ、ボロニアソーセージ、リオナソーセージなどの種類もあります。