この記事では、「ちりめんじゃこ」の名前の由来について紹介します。また、ちりめんじゃこの材料(魚の種類)やしらすとの違いについても触れます。
目次
ちりめんじゃこの名前の由来
「ちりめんじゃこ」というのは、とても小さな魚を太陽の光で干して作った食べ物のことです。
これは、文字で「縮緬雑魚」と表されます。
この名前は、小さな魚をたくさん煮て広げて干すと、しわがたくさんある絹織物である「縮緬(ちりめん)」のように見えることからつけられました。また、「じゃこ」は、様々な種類の小さい魚、または小さな魚を意味する「ざこ(雑魚)」から来ています。
ちりめんじゃこの材料
この食品の材料は、イワシのような魚の子どもたちです。これらの小さな魚は「しちぎょ(仔稚魚)」という名前があります。この「仔稚魚」という言葉は、魚が成長する過程で、最初の段階である「しぎょ(仔魚)」と、その次の段階である「ちぎょ(稚魚)」を合わせた名前なんです。
「ちりめんじゃこ」を作るときに、特にカタクチイワシの子どもがよく使われます。カタクチイワシの他にも、マイワシ、ウルメイワシ、シロウオ、イカナゴのような魚の子どもたちは「シラス」という名前で呼ばれます。カタクチイワシは、日本の海岸沿いに住んでいる、長さが約7~10センチメートルの小さな魚です。
「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違い
カタクチイワシの子どもたちを加工すると、いろいろな名前で呼ばれるようになります。
地域によって名前は違うかもしれませんが、捕まえたばかりの状態のシラスは「生シラス」と言います。
生のしらすを茹でただけのものを「釜揚げしらす」と呼びます。それを少し乾燥させたものは「しらす(干し)」と言い、さらにしっかりと乾燥させたものは「ちりめんじゃこ」と呼ばれます。
ただし、どのくらいの時間乾燥させるかについては、特に決まったルールはないようです。
参考:コトバンク