「3月に行われるのは終業式ではなく修了式なのはなぜ?」「終業式と修了式は、名前が違うだけではないの?」と疑問に思う人は少なくありません。
どちらも授業の区切りに行われる学校行事であり、校長先生の話を聞いたり、通知表を受け取ったりする点もよく似ています。そのため、実際の学校生活でも混同されやすい言葉です。
両者の違いを端的に表すと、終業式は一つの学期が終わる節目の式、修了式は一つの学年や課程を終えたことを確認する式です。
ただし、学校が3学期制か2学期制か、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学のどこで使う言葉かによって、式の名称や対象者は変わります。
この記事では、終業式と修了式の基本的な意味から、開催時期、卒業式との違い、通知表や修了証書の扱い、学校によって呼び方が異なる理由まで整理します。
終業式と修了式の違いを最初に整理
終業式と修了式の最大の違いは、何を区切りとしているかです。
終業式は「学期」の終わり、修了式は「学年」または「一定の教育課程」の終わりを示します。3学期の最後に行われる修了式は、3学期を終える式であると同時に、1年間の学校生活を締めくくる式でもあります。文部科学省の就学ガイドブックでも、終業式は学期の終わりの式、修了式は第3学期の終業式であるとともに1年を締めくくる式と説明されています。
| 比較項目 | 終業式 | 修了式 |
|---|---|---|
| 区切り | 一つの学期 | 一つの学年・課程 |
| 主な時期 | 7月、12月、前期末など | 主に3月の学年末 |
| 式の意味 | 学期中の活動を振り返る | 1年間の課程を終えたことを確認する |
| 次の登校後 | 同じ学年・次の学期が始まる | 原則として次の学年へ進む |
| 卒業学年の扱い | 学校によって参加することがある | 卒業式が別に行われることが多い |
まず押さえておきたい要点は、次のとおりです。
- 終業式は「学期が終わる日」に行われる
- 修了式は「学年や課程が終わる日」に行われる
- 3学期の修了式は、3学期の終業式としての役割も持つ
- 名称や開催方法は、地域や学校によって異なる
- 卒業学年には、修了式とは別に卒業式が設けられることが多い
終業式とは学期を締めくくる式
終業式とは、学校の一つの学期が終了する際に行われる式です。
3学期制の学校では、一般的に1学期の最終日と2学期の最終日に終業式が行われます。1学期は夏休みの前、2学期は冬休みの前に当たるため、子どもにとっては「長期休暇に入る前の式」という印象が強いでしょう。
文部科学省が示す3学期制の例では、7月の終業式を「学期の終わりの式」とし、12月にも同じように終業式があると説明されています。
終業式では、校長先生から学期中の学校生活について話があり、行事や学習の振り返り、休暇中の過ごし方などが伝えられます。
たとえば夏休み前であれば、水の事故や交通事故への注意、生活リズムを崩さないこと、宿題や自由研究の進め方などが話題になります。冬休み前であれば、年末年始の生活や家庭での過ごし方、3学期に向けた準備などが中心です。
つまり終業式は、学年そのものを終える式ではありません。
夏休みや冬休みが終わると、子どもは原則として同じ学年のまま次の学期を迎えます。終業式の対になる行事は、次の学期の始まりに行われる始業式です。
修了式とは学年や課程を終えたことを確認する式
修了式とは、子どもがその学年で学ぶべき課程を終えたことを確認し、1年間の学校生活を締めくくる式です。
小学校や中学校では、主に3月の最終登校日に行われます。修了式後に春休みへ入り、休みが明けると次の学年へ進むのが一般的です。
「修了」の「修」には、学問や技術などを身につける、学びをおさめるという意味があります。そのため修了式には、単に授業日程が終わったというだけではなく、一定期間の学習を終えたことを確認する意味が含まれます。
学校における各学年の課程の修了は、式への出席だけで決まるものではありません。文部科学省の資料では、児童生徒の日常的な成績を評価したうえで、各学年の課程の修了や卒業を認定することが学校の業務として整理されています。
修了式は、その認定や1年間の成長を学校全体で確認する儀式的な節目と考えるとわかりやすいでしょう。
3学期の終わりが修了式と呼ばれる理由
3月に終わる3学期も、一つの「学期」であることに変わりはありません。それにもかかわらず、1学期や2学期のように終業式ではなく、修了式と呼ばれることが多いのは、3学期の終了と同時に学年も終了するからです。
1学期の終業式後は2学期へ、2学期の終業式後は3学期へ進みます。どちらも学年は変わりません。
一方、3学期が終わると、その学年の教育課程そのものが終了します。春休み後には、たとえば小学2年生は小学3年生へ、中学1年生は中学2年生へ進みます。
そのため3月の式には、次の二つの役割が重なっています。
一つは、3学期を終える「終業式」としての役割です。
もう一つは、1年間の学習や学校生活を終える「修了式」としての役割です。
文部科学省も修了式について、「第3学期の終業式であるとともに、1年の締めくくりの式」と説明しています。したがって、「3学期の終業式」という表現が意味として間違っているわけではありませんが、学年全体の終了を重視して修了式と呼ぶ学校が多いと理解できます。
終業式と修了式が混同されやすい理由
終業式と修了式は意味に違いがあるものの、当日の進行や子どもの過ごし方はよく似ています。
どちらも授業期間の最終日に行われることが多く、校長先生の話、表彰、校歌斉唱、通知表の受け取りなどが組み込まれます。学校によっては式典の名称をまとめて表記することもあるため、保護者が混乱するのは自然なことです。
どちらも長期休暇の直前に行われる
終業式は夏休みや冬休みの前、修了式は春休みの前に行われるのが一般的です。
子どもの立場から見ると、どちらも「明日から学校が休みになる日」であり、午前中で下校する場合も多いため、違いを実感しにくいでしょう。
保護者にとっても、給食がない、下校時間が早い、通知表や持ち帰り荷物があるといった実務上の共通点があります。
ただし、休みが明けた後の状況は異なります。
終業式後の夏休みや冬休みが終わると、同じ学年の次の学期が始まります。修了式後の春休みが終わると、原則として学年が一つ上がります。
学校や地域によって行事名が異なる
学校行事の名称や内容、開催時期は、全国ですべて統一されているわけではありません。
文部科学省の資料でも、多くの学校が1年間を二つまたは三つの学期に分けていること、学校行事の名称や内容、時期は地域や学校によって異なることが明記されています。
実際に、自治体の年間予定では、1学期と2学期の最後を終業式、3学期の最後を修了式としている例があります。
武蔵野市が公表した令和8年度の予定では、1学期と2学期には終業式が設定され、3学期の最後には小学校と中学校それぞれの修了式が設定されています。
一方で、自治体や学校によっては「3学期終業式」「後期終業式」「終業式・修了式」などの名称を使用します。
式の名前だけで内容を決めつけず、学校から配布される年間行事予定や学年だよりを確認することが大切です。
2学期制と3学期制で式の配置が変わる
学校の学期制度によって、終業式が行われる回数や時期も変わります。
| 学期制度 | 終業式 | 修了式 |
|---|---|---|
| 3学期制 | 主に1学期末と2学期末 | 主に3学期末 |
| 2学期制 | 主に前期末 | 主に後期末・学年末 |
| 学校独自の区分 | 年間予定によって異なる | 年間予定によって異なる |
3学期制では、7月と12月に終業式、3月に修了式を行う形が代表的です。
2学期制では、9月末から10月中旬ごろに前期の終業式を行い、年度末に後期の終了と学年の修了を兼ねた修了式を行う形があります。令和8年度の菊陽町の予定でも、10月に前期終業式、3月に修了式が設定されています。
なお、2学期制の学校でも、夏休み前に全校集会や休業前集会を行うことがあります。
夏休みが学期の切れ目とは限らないため、「夏休み前だから必ず終業式がある」とは限りません。子どもが通う学校の学期制度を確認すると、行事名の違いを理解しやすくなります。
終業式と修了式では何をするのか
終業式と修了式の進行には多くの共通点がありますが、校長先生の話や学級活動で扱われる内容には少し違いがあります。
終業式では一つの学期を振り返り、次の学期に向けて準備することが中心です。修了式では1年間の成長を確認し、進級後の生活を意識させる内容が増えます。
両方の式に共通する内容
式の詳しい内容は学校によって異なりますが、一般的には次のような流れが見られます。
- 開式の言葉
- 校長先生の話
- 表彰や児童・生徒の発表
- 校歌斉唱
- 生活指導や休暇中の注意
- 教室での通知表や配布物の受け取り
校長先生の話では、学校行事や日々の学習を振り返り、努力した点や成長した点が紹介されます。
表彰が行われる学校では、作文、読書感想文、書道、絵画、スポーツ大会などの受賞者が全校児童・生徒の前で紹介されることもあります。
式の後は各教室に戻り、担任から通知表や学校からの書類を受け取るのが一般的です。
終業式では次の学期への準備が重視される
終業式では、終わった学期の反省と、次の学期に向けた目標が主なテーマになります。
1学期の終業式であれば、4月からの新しい学級でどのように過ごしたか、運動会や校外学習などの行事で何を学んだかを振り返ります。
その後、夏休み中の安全や健康、宿題、生活リズムについて説明を受けます。休み明けには同じ学年の学校生活が続くため、「学年の締めくくり」よりも「次の学期への準備」という意味合いが強くなります。
2学期の終業式では、学習発表会や文化祭、体育大会など、行事の多い学期を振り返る学校も多いでしょう。
冬休みは夏休みより短いため、3学期の学習や進級・卒業に向けて、早めに気持ちを切り替えることが求められます。
修了式では1年間の成長と進級が意識される
修了式では、1年間を通じた子どもの成長や、次の学年への進級が中心的な話題になります。
校長先生からは、学習面だけでなく、友人との関わり、係活動、委員会活動、行事への参加などを含めた成長について話されることがあります。
学校によっては、各学年の代表者に修了証書を授与し、ほかの児童・生徒もそれぞれの学年の課程を修了したことを確認します。
ただし、修了証書を全員に個別交付するか、代表者だけに授与するか、式の中で授与を行わないかは学校によって異なります。
「修了式という名前なのだから、必ず修了証書を持ち帰る」とは限りません。配布物の内容は、学校からのお知らせを確認する必要があります。
通知表を受け取る時期は学校によって異なる
通知表は、終業式や修了式の日に渡されることが多いものの、すべての学校が各学期末に配布するわけではありません。
文部科学省の就学ガイドブックでは、児童生徒の成績や学校生活の様子は、学期末の通知表などを通じて家庭に伝えられると説明されています。
3学期制であれば年3回、2学期制であれば年2回の配布が基本的な形ですが、前後期制でも評価を複数回に分けて伝える学校があります。
また、通知表を紙で配布せず、保護者向けの連絡システムを通じて電子交付する学校もあります。
大切なのは、通知表の配布回数と学期の区切りが必ずしも一致するとは限らない点です。通知表が渡されるかどうかだけで、終業式と修了式を見分けることはできません。
終業式・修了式・卒業式の違い
3月には修了式だけでなく卒業式も行われるため、両者の違いがわかりにくくなることがあります。
修了式は主に一つの学年を終える在校生のための式です。卒業式は、学校の全課程を終えて、その学校を離れる卒業学年のために行われます。
| 比較項目 | 修了式 | 卒業式 |
|---|---|---|
| 終えるもの | 一つの学年・一定の課程 | 学校の全課程 |
| 主な対象 | 進級する在校生 | 最終学年の児童・生徒 |
| 式後の進路 | 同じ学校で次の学年へ進むことが多い | 進学、就職などで学校を離れる |
| 証書 | 修了証書を授与する場合がある | 卒業証書を授与する |
| 保護者の参加 | 学校によって異なる | 参加する形式が一般的 |
在校生と卒業学年では参加する式が分かれる
小学校では6年生、中学校では3年生、高校では3年生が卒業学年に当たります。
卒業学年は、ほかの学年より早い日程で卒業式を迎えることが多く、その後の修了式には参加しない場合があります。
在校生は卒業式に全員参加するとは限りません。会場の広さや授業日程の都合から、代表学年だけが参列したり、教室から映像を視聴したりする学校もあります。
その後、在校生は学年末まで学校生活を続け、修了式を迎えます。
ただし、卒業式と修了式の日程や参加学年は学校ごとに異なります。卒業学年が修了式の日にも登校するケースや、卒業式と修了式を同日に近い形式で行うケースもあるため、年間予定を確認してください。
修了と卒業は区切る範囲が異なる
「修了」と「卒業」は、どちらも学びを終えることを表しますが、区切る範囲が異なります。
小学1年生が1年間の課程を終えて小学2年生へ進む場合は、「1年生の課程を修了した」と表現できます。しかし、小学校そのものを卒業したわけではありません。
小学6年生が小学校の全課程を終えて中学校へ進む場合は、「小学校を卒業した」と表現します。
つまり、修了は学校の途中にある一つの学年や課程にも使われる言葉です。卒業は、原則として学校や学部などの全課程を終え、その所属を離れる場面で使われます。
幼稚園では修了式が卒園式に近い意味になることがある
幼稚園では、「卒園式」ではなく「修了式」という名称を使う施設があります。
この場合の修了式は、小学校や中学校で進級学年を対象に行う修了式とは少し意味が異なり、幼稚園の全課程を終える年長児のための式として行われます。
実際に中野区の公表資料では、幼稚園の日程として年長児などを対象とする修了式と、その後に行われる終業式が別の日に設定されています。
そのため、幼稚園から「修了式の案内」が届いた場合は、単なる学年末行事ではなく、卒園式に相当する式である可能性があります。
保護者の服装、家族の参加人数、記念撮影、証書の授与なども、小中学校の修了式より卒業式に近い形式になるでしょう。
大学では学部卒業と大学院修了を区別する
大学では、学部の課程を終えることを「卒業」、大学院の課程を終えることを「修了」と呼び分けるのが一般的です。
たとえば東京大学は、学部卒業者を対象とする卒業式と、大学院修了者を対象とする学位記授与式を分けて案内しています。
ほかの大学でも「学部卒業式・大学院修了式」などの名称が使われています。
大学院には修士課程、博士課程、専門職学位課程などがあるため、それぞれの課程を終えることを「卒業」ではなく「修了」と表現します。
同じ修了式という名称でも、小中学校では学年の修了、大学では大学院課程の修了を意味することがある点に注意が必要です。
終業式と修了式を見分ける判断基準
学校行事の名称は地域や学校によって異なるため、「何月に行われるか」だけでは判断できない場合があります。
迷ったときは、式の後に同じ学年が続くのか、次の学年へ進むのかを確認すると、終業式と修了式の違いを見分けやすくなります。
- 休み明けも同じ学年なら、終業式である可能性が高い
- 休み明けに進級するなら、修了式である可能性が高い
- 学校を離れる最終学年の式なら、卒業式である可能性が高い
- 大学院の課程を終える式なら、大学院修了式や学位記授与式に当たる
- 幼稚園の修了式は、卒園式に相当する場合がある
式が行われる月だけで判断しない
3学期制の学校では、7月と12月が終業式、3月が修了式という形がよく見られます。
しかし、2学期制では前期終業式が9月末や10月に行われることがあります。また、学校独自の教育課程を採用している場合は、一般的な時期とは異なる可能性があります。
幼稚園では、年長児の修了式を3月中旬に行った後、ほかの園児の終業式を別の日に行うこともあります。
「3月だから必ず修了式」「長期休暇の前だから必ず終業式」と決めつけず、その式が何を区切る行事なのかを見ることが大切です。
年間行事予定の表記を優先する
終業式と修了式の名称を正確に知りたい場合は、学校の年間行事予定を確認するのが確実です。
学校から年度初めに配布される予定表のほか、学校だより、学年だより、保護者向け連絡アプリ、学校のウェブサイトなどにも掲載されます。
自治体の教育委員会が、市立小中学校の始業式・終業式・修了式の日程をまとめて公表していることもあります。令和8年度についても、複数の自治体が各式の日程を個別に案内しています。
名称は学校が正式に案内している表記をそのまま使うのが適切です。
保護者同士の連絡や欠席の連絡でも、学校の予定表に「修了式」と書かれているなら修了式、「3学期終業式」と書かれているなら3学期終業式と伝えれば、行き違いを防げます。
子どもの学年と対象者を確認する
同じ学校でも、学年によって参加する式が異なることがあります。
3月の小学校であれば、1年生から5年生は修了式、6年生は卒業式という分け方が代表的です。中学校では1・2年生が修了式、3年生が卒業式となります。
ただし、卒業式の練習や準備、在校生代表としての参列があるため、修了式以外の日にも登校する可能性があります。
幼稚園では年長児が修了式、年少児と年中児が終業式という分け方もあります。
同じ「3月最後の学校行事」でも、子どもの学年によって式の名称と日程が異なることを覚えておきましょう。
保護者が確認しておきたい当日の予定
終業式や修了式は通常の授業日と時間割が異なることが多く、下校時刻や給食の有無に注意が必要です。
特に修了式の日は、教室内の荷物をまとめて持ち帰ることがあるため、子どもの学年や学校からの案内に合わせて準備しましょう。
給食と下校時刻
終業式や修了式の日は、式と学級活動だけを行い、午前中に下校する学校があります。
一方で、通常に近い時間割で授業や給食を実施した後に式を行う学校もあります。自治体全体で式の日程が同じでも、下校時刻や給食の有無まで同一とは限りません。
保護者が確認したい項目は次のとおりです。
- 式の開始時刻と終了予定時刻
- 給食があるか
- 通常より何時間早く下校するか
- 学童保育や放課後サービスを利用できるか
- 持ち帰る荷物の量
- 通知表や重要書類の配布があるか
低学年の子どもがいる家庭では、通常より早い帰宅に備えて、保護者の仕事や送迎の調整が必要になる場合があります。
学童保育を利用している場合も、学校の下校時刻に合わせて開所するのか、弁当が必要なのかを事前に確認しておくと安心です。
持ち物と持ち帰り荷物
学期末や学年末には、教室に置いていた学用品を持ち帰ります。
お道具箱、絵の具セット、習字道具、防災頭巾、体育着、上履き、作品ファイルなどが重なると、子どもだけでは持ちきれないことがあります。
学校側も数日に分けて持ち帰るよう指示することが多いため、学年だよりを確認し、大きめの手提げ袋を用意しましょう。
修了式では、次の学年で使わない教材や作品もまとめて返却されることがあります。
反対に、学校で保管して次年度も継続使用する教材もあるため、持ち帰ったものをすぐに処分するのは避けたほうが安全です。
保護者が参加するかどうか
小学校や中学校の一般的な終業式・修了式は、児童・生徒と教職員だけで行われることが多く、保護者が参列するとは限りません。
ただし、幼稚園の修了式や、卒園式に相当する行事では、保護者の参列が前提となることがあります。
学校独自の行事として、学習発表、保護者会、離任式などを同日に組み合わせる場合もあります。
案内に「式典」「保護者席」「受付時間」「参列人数」などの記載がある場合は、保護者参加型の可能性が高いでしょう。案内がないまま当日学校へ行くのではなく、配布文書を確認してください。
終業式と修了式に関するよくある疑問
言葉の基本的な意味がわかっても、欠席した場合の扱いや証書の有無など、実際の学校生活では判断しにくい点が残ります。
ここでは、終業式と修了式について保護者や子どもが疑問を持ちやすい点を整理します。
修了式を欠席すると進級できないのか
修了式を体調不良などで欠席したことだけを理由に、直ちに進級できなくなるとは考えにくいでしょう。
各学年の課程の修了は、式に出席したかどうかではなく、児童生徒の平素の成績などを踏まえて学校が認定するものです。文部科学省の資料でも、日常的な成績を評価して各学年の課程の修了や卒業を認定する仕組みが示されています。
ただし、欠席した場合は通知表、配布書類、荷物などを受け取る必要があります。
受け取り方法は、後日保護者が学校へ行く、担任と日時を調整する、次回登校時に受け取るなど学校によって異なります。欠席がわかった時点で学校へ連絡し、必要な対応を確認してください。
修了式では必ず修了証書がもらえるのか
修了式という名称であっても、全員が紙の修了証書を受け取るとは限りません。
各学年の代表者にだけ修了証書を授与し、ほかの児童・生徒は教室で通知表などを受け取る学校があります。式の中で修了証書授与を行わず、校長先生の話を中心に進める学校もあります。
幼稚園の修了式や、特定の課程を終える修了式では、一人ずつ修了証書が授与されることが多くなります。
証書の有無は、教育段階や学校の方針によって異なるため、式の名称だけでは判断できません。
3学期に終業式と呼ぶのは間違いなのか
3学期の最後を終業式と呼んでも、意味として完全な誤りではありません。
3学期という一つの学期が終わるため、終業式としての性格を持っているからです。文部科学省も修了式を「第3学期の終業式であるとともに、1年の締めくくりの式」と説明しています。
実際の学校現場では、学年全体を終える意味を強調して修了式と呼ぶほか、「3学期終業式・修了式」「後期終業式」「終業式兼修了式」などの表現が使われることもあります。
正式な名称が必要な場面では、学校の年間行事予定に記載された表現を使いましょう。
修了式と離任式は同じ日に行われるのか
離任式は、転任や退職によって学校を離れる教職員との別れの式です。
修了式と同じ日に続けて行う学校もあれば、教職員の異動発表後に別の日を設ける学校もあります。新年度の始業式に近い時期に離任式を行う場合もあります。
修了式が学年の終了を示す行事であるのに対し、離任式は教職員との別れを目的とした行事です。目的は異なりますが、年度末の学校行事として同日に組み合わせられることがあります。
離任する先生へ手紙や花を渡したい場合は、学校のルールや実施日を事前に確認してください。
修了式の日から春休みになるのか
多くの学校では、修了式の翌日から学年末休業、いわゆる春休みに入ります。
ただし、卒業式や修了式の日程、休業日の開始日は自治体や学校によって異なります。修了式当日の午後から休みと考える場合もあれば、正式な学年末休業日は翌日からと定められている場合もあります。
武蔵野市の令和8年度予定では、小中学校の修了式後に春季休業日が設定されています。
旅行や帰省の予定を立てる際は、一般的な春休み期間ではなく、学校が配布する年間予定を基準にしましょう。
終業式と修了式の違いは「学期」と「学年」で考える
終業式と修了式の違いは、どこまでの期間を終える式なのかで整理できます。
終業式は一つの学期を終える式、修了式は一つの学年や一定の教育課程を終える式です。
3学期制の学校では、1学期と2学期の最後に終業式、3学期の最後に修了式を行う形が一般的です。修了式は3学期の終業式としての役割も持ちますが、春休み後に進級するため、1年間の締めくくりという意味が加わります。
2学期制では、前期末に終業式、後期末に修了式を行う学校があります。幼稚園では修了式が卒園式に相当する場合があり、大学では学部の卒業と大学院の修了を区別するために使われます。
名称や日程は、学期制度、教育段階、自治体、学校の方針によって変わります。
迷ったときは、「休み明けも同じ学年が続くのか」「次の学年へ進むのか」「学校の全課程を終えるのか」を確認してください。
同じ学年の次の学期へ進むなら終業式、次の学年へ進むなら修了式、学校そのものを離れるなら卒業式と考えると、それぞれの違いを判断しやすくなります。