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ブリとハマチの違い カンパチやヒラマサとも比較

この記事ではブリ、ハマチ、カンパチ、ヒラマサ。これらの魚の特徴と、ブリの成長段階に応じた関東と関西での呼び名の違いをわかりやすく解説します。

目次

「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」「ヒラマサ」違い

「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」「ヒラマサ」それぞれの特徴と違いをまとめました。

魚種種類体長特徴脂の量旬の時期
ブリスズキ目アジ科ブリ属80cm以上脂がのっており、冬が旬多い
ハマチブリの若魚40cm~60cmブリの若い状態、関東では「イナダ」と呼ばれる中程度通年
カンパチスズキ目アジ科ブリ属約1メートル地中海やメキシコ湾に生息、6月~9月が旬中程度夏~秋
ヒラマサスズキ目アジ科ブリ属約1メートル泳ぎが速く、身が締まっている、5月~7月が旬少ない

以下の記事からは、「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」「ヒラマサ」それぞれの特徴をより詳しく解説します。

ブリとハマチの違い

「ブリ」と「ハマチ」。この二つの魚、見た目は似ていますが、実は違いがあるんです。

まず、ブリとハマチはどちらもスズキ目アジ科に属する魚です。でも、ブリは成魚の名前で、ハマチはブリの若い時の名前なんです。つまり、ブリとハマチは同じ魚の成長段階による呼び方なんです。

ブリは、大きく成長した魚で、体長が80cm以上になります。一方、ハマチはブリより若くて小さく、体長が40cmから60cmくらいの時期を指します。ですから、ハマチはブリになる前の若い状態なんです。

そして、面白いことに日本の地域によって、ハマチの呼び方は変わります。例えば、関東地方ではハマチのことを「イナダ」と呼んでいます。一方、関西地方では40cmの魚をハマチと呼びます。同じ魚でも、地域によって呼び名が違うんですね。

成長段階関東の呼び名関西の呼び名
稚魚モジャコモジャコ
20cmワカシツバス
40cmイナダハマチ
60cmワラサメジロ
80cm以上ブリブリ

このように、ブリとハマチの違いは、実は同じ魚の成長段階と地域による呼び名の違いだったんです。

カンパチとは

カンパチも、ブリやハマチと同じくスズキ目アジ科ブリ属に属する魚です。体長はだいたい1メートルくらいになり、6月から9月が特においしい旬の時期です。

カンパチは地中海やメキシコ湾を含む、世界中の熱帯・温帯海域に広く生息しています。日本では特に東北地方以南でよく見られ、鹿児島や長崎、高知、福岡などが主な産地です。養殖も盛んで、特に鹿児島県で多く生産されていますよ。

日本では漁獲量が少なく、天然のカンパチは高級魚として珍重されています。ブリよりは脂が少なく、ヒラマサよりは脂が多いため、お刺身などで非常においしいと評判です。

カンパチも「出世魚」として知られており、成長に応じて名前が変わります。

例えば、関東では35cm以下を「ショッコ」、60cmまでを「シオゴ」、80cmまでを「アカハナ」と呼び、80cm以上になると「カンパチ」と呼ばれます。関西では60cm以上を「カンパチ」と呼んでいます。地域によって、同じ魚でも名前が変わるのは面白いですね。

ヒラマサとは

ヒラマサもブリやカンパチと同じく、スズキ目アジ科ブリ属に属しています。この魚は、成魚になると大きくなり、体長は約1メートルほどにもなるんです。ブリやカンパチと比べると、泳ぎが速く身がしっかりしているのが特徴です。

ヒラマサは5月から7月が旬とされていますが、実はもっと美味しい時期があるとも言われています。そのあっさりとした味わいともちもちの食感は、多くの人々に愛されています。

ヒラマサは赤道付近を除く世界中の亜熱帯・温帯海域に広く生息しており、日本では北海道南部から南でよく見かけます。特に高知や九州では多く獲られているんですよ。漁獲量はブリに比べると少ないですが、養殖は大分県などで行われています。

ヒラマサは、ブリやカンパチに比べるとあまり知られていないかもしれませんが、その美味しさや希少性から高級食材として扱われています。脂が少なくて歯ごたえが良いため、さまざまな料理で楽しむことができるんです。

「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」「ヒラマサ」の特徴を比較

ブリ、ハマチ、カンパチ、ヒラマサという4つの魚の特徴を比較してみましょう。これらはどれも人気の高い魚ですが、それぞれにユニークな特徴があるんです。

ブリの特徴
  • 種類: スズキ目アジ科ブリ属
  • 大きさ: 体長80cm以上
  • 特徴: 大きく育った成魚のことをブリと呼びます。脂がのっており、冬に最も美味しいです。
ハマチの特徴
  • 種類: ブリの若い状態
  • 大きさ: 体長40cmから60cm
  • 特徴: ブリより若く、小さな状態。関東では「イナダ」と呼ばれることもあります。
カンパチの特徴
  • 種類: スズキ目アジ科ブリ属
  • 大きさ: 体長約1メートル
  • 特徴: 地中海やメキシコ湾など広範囲に生息。6月から9月が旬で、脂がブリより少なく、ヒラマサより多い。
ヒラマサの特徴
  • 種類: スズキ目アジ科ブリ属
  • 大きさ: 体長約1メートル
  • 特徴: 泳ぎが速く身が締まっている。5月から7月が旬。脂が少なく、あっさりした味わい。

これらの魚たちは、見た目が似ていても、大きさや脂ののり方、旬の時期など、それぞれに違いがあります。ブリやハマチは冬の寒い時期に最も美味しくなりますが、カンパチやヒラマサは夏が旬。そして、ヒラマサは他の3種に比べて脂が少なく、さっぱりとした味わいが特徴です。

参考:環境省_せとうちネット:ハマチ

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